スプレッドについて
eワラントは販売価格 (購入する金額) と 買取価格 (売却する金額) に一定の差があり、これをスプレッドといいます。すなわち購入した時点ではスプレッドの分だけ損失が出ることとなります。そして、eワラントでは下記の3種類のスプレッドが掲載されています。
スプレッド(円)
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販売価格 − 買取価格
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スプレッド (eワラント価格比(%)) |
買取価格 ÷ (販売価格 − 買取価格) × 100
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実効スプレッド(%) |
スプレッド(eワラント価格比(%)) ÷ 実効ギアリング
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実効ギアリングというのはeワラントに投資した場合に、対象原資産そのものへの投資に対して概ね何倍のリスクを取っているかを見る指標です。
そして、実効スプレッドは実効ギアリングを考慮した場合スプレッドはどれだけになるのかということです。すなわち実質的なスプレッドは実効スプレッドを見ればよいということです。
価格100円 実効ギアリング 5倍 スプレッド 5円 のeワラントで考えてみます。 まずこの場合、スプレッドはeワラント価格比で5%となります。
また、ギアリングが5倍ですので価格は100円でも実際は 100円×5=500円 購入したのと同じリスクを負っているとなります。 そして、実効スプレッドは スプレッド 5円 ÷ 500円 × 100 = 1% となります。
eワラント価格だけを見るとスプレッドは5%ですが、ギアリングは5倍ですので実際のスプレッドはは1%になるということです。
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スプレッドの注意点
ここで重要なのは下記の表を見てもらえば分かるように実効スプレッドは同じ銘柄だとどの回もほとんど同じになっています。要するにどの回にするか選ぶ際はあまりスプレッドを気にする必要がないということです。
参考 新日本石油コール(H18.3.29)
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販売価格 現値 |
買取価格 現値 |
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実効ギア リング(倍) |
スプレッド (円) |
スプレッド (eワラント価格比(%)) |
実効スプレッド (%) |
43回 |
4.30 |
4.08 |
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6.68 |
0.22 |
5.39 |
0.81 |
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44回 |
6.58 |
6.36 |
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4.28 |
0.22 |
3.46 |
0.81 |
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47回 |
7.23 |
7.01 |
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3.88 |
0.22 |
3.14 |
0.81 |
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45回 |
3.95 |
3.78 |
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5.49 |
0.17 |
4.50 |
0.82 |
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銘柄によるスプレッドの違い
スプレッドは銘柄により違ってきますので、銘柄選びの際にはスプレッドに注意しておいた方がよいでしょう。
そして、スプレッドの違いには下記のような傾向があります。
・対象原資産の取引が多い(例:株価指数など)
→ 売値と買値の差が小さい
→ 実効スプレッドが大きい
・対象原資産の取引が少ない(例:店頭株など)
→ 売値と買値の差が大きい
→ 実効スプレッドが大きい
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