長期保有の場合は回号を選ぶべきか?
満期日までじっくり保有したいという方がどの回号を選ぶかのポイントは
- 権利行使価格を上回れそうなものを選ぶ
- 時間的価値の少ないもの選ぶ
ということだと思います。
まず、満期日に権利行使価格を上回れない場合eワラント価格は0になるので、満期日に権利行使価格を上回っているのは絶対条件になります。
そして、時間的価値は満期日まで保有した場合0になってしまいます。そのため、満期日まで保有しようと考えている場合時間的価値の少ないものを購入すると良いでしょう。
また、これらの条件と非常に関連の深い指標にプレミアムというものがあり、長期保有の場合、プレミアムは非常に参考になる指標となります
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権利行使価格だけ違うeワラントの場合
また、同じ銘柄で同じ満期日で権利行使価格だけ違うeワラントがありますが、このような場合、満期日まで保有するという観点で考えると、権利行使価格が低いものを選ぶべきです
下の図を見ていただければ分かるように、権利行使価格が高い方は購入時の実効ギアリングが高いですが、満期日まで持った場合、権利行使価格が低く実効ギアリングの低い方が増加率は大きくなります。
これは、かなり上昇した場合でシミュレーションしていますが、権利行使価格を下回る可能性も考えると断然権利行使価格の低いものを選ぶべきです。
トヨタ自動車(満期日はともに06/10/18) 満期日に株価が8000円だった場合のシミュレーション |
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販売価格 |
権利行使 価格 |
実効 ギアリング |
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買取価格 |
価格増加率 |
コール 76回 |
7.68 |
6500円 |
5.158 |
⇒ |
15 |
195% |
コール 77回 |
5.56 |
7000円 |
5.776 |
⇒ |
10 |
179% |
H18.4.28時点 |
住友金属工業(満期日はともに06/10/18) 満期日に株価が700円だった場合のシミュレーション |
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販売価格 |
権利行使 価格 |
実効 ギアリング |
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買取価格 |
価格増加率 |
コール 37回 |
8.96 |
450円 |
3.492 |
⇒ |
25 |
715% |
コール 40回 |
3.78 |
600円 |
4.615 |
⇒ |
10 |
216% |
H18.4.28時点 |
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